定期的にトレーニングしてても疲れる

普段鍛えてるんだったら登山しても疲れないんじゃないの??
そんな言葉をぶつけられる昨今。
そんなことばに対して一言物申したい!

登山したら疲れるに決まってるじゃないですか!
今回の記事は不人気といわれている富士登山口四天王の1つ「須走ルート」から登山した記事です。
獲得標高は約1800mでした。
行きはよいよい帰りは怖いという言葉がありますが、「須走ルート」ではまさにこれ。
下山がキツすぎてダルかったです!
もうこのルートで山頂を目指すことは生きている中ではないでしょう!!
・人が人気ルートの1/5で混雑しないよ
・下山が急斜面&サラサラの砂で前ももとつま先が地獄だったよ
・「ゲイター」が無いと、下山で地獄を見るよ
・登りは淡々と登っていく感じで景色は変わらず退屈だったよ
・ご来光やお鉢巡りがよかったよ
今回登った「須走ルート」所要時間をザックリ解説

【1日目】
獲得標高は約1200m。
行程は5合目から7合目に宿泊する山小屋まで。
所要時間は約3時間30分
【2日目】
7合目の山小屋から頂上(10合目)まで。
獲得標高は約600m。
所要時間は約2時
【2日目下山】
頂上(10合目)登場口の5合目バス乗り場まで。
所要時間約2時間40分
今回の富士山須走ルートでは、ふもとにある道の駅の横「臨時シャトルバス乗り場」にてバスで5合目まで向かいます。
そこから頂上を目指すのでトータルで登るのは1800mほど。
一気に登ると高山病のリスクがあったので、今回は山小屋で1泊して体を慣らしてから山頂へいく行程でした。
今回の須走ルート、特徴は登山者が少ないことです。
人気のある富士吉田ルートと比べて、登山人数が驚きの1/5!
よって混雑が少ないルートになっています。
人が少ないとどこでも休憩できたり、すれ違いの際に気を使わなくて済むのは大きなメリットです。
須走の注意点
正直言って登っている際はなにも問題ありませんでした。
しかし頂上を目指した後に待ち構えている下山がとても大変だったのです。
下山の際は登りと別ルートになっている砂走と言う砂利の道を歩きます。
この砂走りが凄まじく、斜度10%超えのじゃり道の坂道をすごい勢いで下山することになるのです。
そのため「太ももの前側」「つま先」にかかる負担がもう大変。
急こう配で踏ん張って減速するのでめっちゃ疲れます。
ここでもし足をくじいてしまったら・・・
幸い今回は大丈夫でしたが、注意が必要に感じました(注意しようがない気もしますが)
ゲイターという神アイテム

今回の富士登山で1番役に立ったアイテムは間違いなく「ゲイター」でしょう。
普段だと見慣れないこの道具、今回筆者もはじめて存在を知りました。
簡単に説明すると靴の中に砂を入れないためのカバーです。
これを装備することで、須走の小さな砂利が靴へ侵入するのを防いでくれます。
もしゲイターがなかったら、下山で疲弊してる最中にわざわざ止まり、靴の中の砂利を出すという不毛な作業に追われるところでした。
教えてくれた友人に感謝です。
価格がお求めやすい点もgood。
1500円ぐらいから購入できるので、持っていくことを強くお勧めします。
泊まった山小屋は「見晴館」

今回は「見晴館」という山小屋に宿泊しました。
山小屋にはじめて宿泊しましたが、思ったより広く自分的には満足。
寝袋もあらかじめ用意されていて、自分のスペースは寝袋の上と荷物を置くための棚の上のみでしたが、修学旅行気分を味わえて楽しかったですw
一方で、他の宿泊客の方は夜中に出発して頂上からご来光をみる方もいます。
なので行動音が静かな夜に響くため耳栓は必須。
一緒に行った友人は寝れなかったようで、辛そうでした。
日出館から見たご来光は「日出」の名前を背負っているだけあり、言葉にできない感動があります。
費用が合計いくらかかったか?
高速代+ガソリン代:3600円(4人で割った1人当たりの金額)
富士山への登山料:1000円
富士山5合目までのバスの往復代:1820円
1日目のお昼代:1300円(カツ丼)
日の出館(山小屋)宿泊費:9500円、夕朝食込み
トイレ1回利用:300円
(トイレは宿屋、飯屋の利用者無料を使用したため1回だけ有料トイレを使用した)
コーラ:300円
2日目のお昼代:1100円(ビッグボーイ)
下山後の日帰り温泉入浴料:800円
水はハイドレーションに3リットル入れて行ったため買ってない
(山頂だと500mlで500円するため頑張った)
補給食で持って行ったプロテインバーやナッツは除外
今回追加で購入した装備
ゲイター2000円
合計:21720円
改めて計算すると、かなかなの金額が必要になってくるのが分かります。
今回は4人で行ったので高速代を割り勘に出来たのは大きかったですが、この出費では気軽に行けませんね・・・
それと、富士山の山頂に近づくほど、水の価格が上がります。
なので

高級な水を買うくらいなら水を背負って持っていくわ!
と思いたち、3Lのハイドレーションを背負っていくことに。
高い理由もわかっているのですが、あの値段を見ると個人的には買う気にはなりません。
なぜ富士山山頂の水は高いのか

単純に山頂まで上げるコスト+αがかかるからです。
普段ならトラックでちょちょいと大量に運搬できますが、山頂になると難しい。
特殊なキャタピラ装備の車両でないと走れないためガス代+車両代+人件費もかかり、この価格となっています。

ボッタくりじゃんっ!
そう思った方は簡単、筆者のように大量の水を背負っていけば万事解決ですよ。
富士山に登ると人生観は変わるのか?
結論から言うと、筆者には大きな変化はありませんでした。
しかし、ふとした瞬間に当時の朝の空気、ご来光のスケールの大きさを思い出す時があります。
筆者は富士山で頂上にたどり着いた感動よりも、御来光を見ることができて良かったです。
まとめ:朝日を見るのが楽しい

今回の登山でわかったことは、富士山からご来光を見る人がたくさんいる理由です。
朝日が昇る30分前から友人達とだべっていた時間は、今回の登山の中で1番印象深く残っています。
暗いそらがだんだんと赤くなり・・・朝日が昇る前から感動しました。
それと同時に7合目から見てあんなに感動したのだから、頂上から見たらもっとすごいのかなという興味も湧いてきました。
ただ今回費用がかなりかかったため、 次回登るにはだいぶ先になりそうです。
今回一人で遊びに行ったため、家族には何らかの形で返さねば・・・