時が経つのは早いもので、マウンテンバイク(以下MTB)を購入して10年が経過しました。
基本はロードバイクメインですが、MTBを10年も続けていると「ダウンヒルは早くもないけど遅くもない」程度に乗れるようになってきます。
今回の乗れるというのは、街乗りでなく「こんな感じの山を降る」ことを前提にお話ししますね。
この動画の前を走る赤いリュックが私です。動画内で好き放題言われている件について()
そうそう、今回の記事は筆者の所見も多々あるため、全員に当てはまるものではありません。身近な友人が聞いてきたので、自分だったらこうかな?というのを記事にしてみました。
ロードバイクにメインで乗っている方で、これからMTBに乗ってみようかな?そう考えている人は判断材料の一つとして見て頂ければ幸いです。
向いていない原因が「メンタル」にある場合
高所恐怖症の人、心配性の人
マウンテンバイクには、高低差のある場所や細い道、急な下り坂など、高所恐怖症にとっては怖い要素が含まれる場合があります。
慣れてくればなんてことないセクションも、初見だと恐怖に負けてブレーキを掛けたため前転してしまうなんてもはやあるあるネタ。MTBに乗っている限り、どうしても怪我のリスクはロードより高いので怪我を必要以上に心配する人や、高いところで体が強張ってしまう人は恐らく続かないと思います。
怪我をしたくない人
怪我を好きでしたい人はいないことでしょう。
しかしMTBに乗って山を降る人はいつか絶対転びます。これは100%発生するといっても過言ではありません。
ロードよりも転ぶシチュエーションは多いですが、下が柔らかい土だったら転んでも無傷で済みます。しかし、岩場や前転したりしたら・・・そう考えると怪我をする頻度はロードより大きいです。
筆者も過去に前歯脱臼2回、半回転して背中から落ちて息ができなくなったり、肋骨にヒビが入ったりと色々やっています。
こう考えると、極端に怪我をしたくない人は避けるべきかと思います。
向いていない原因が「環境」にある場合
予算が限られている人
マウンテンバイクは、しばしばメンテナンスや修理が必要となります。
これを書いている現在で、山遊びを本格的にやるにあたって「新車のフルサス」を買うならザックリ30万掛けられないと厳しいかと思います(ハードテールは20万くらい)この金額でもアルミの最低限の機能を持ったバイクなので、かなりお高い趣味ですね。カーボンハイエンドのフルサスなら余裕で100万超えてきます。
また、MTBは数年に1回サスのメンテも必要になってくるので費用が掛かりがち。筆者は先日初のフルオーバーホールを行い7万吹っ飛びました。
慣れていない乗りはじめの時こそ、バイクの補助が重要になってきます。安いバイクでも遊べないことは無いですが、長い目で見るとお金が掛かるため予算が厳しい方はMTBが楽しいと思うより前に辞めてしまいうかもしれませんね。
近所に走る山がない
筆者は自走で40分も走ればいつもの山に行くことができます。しかし、これが車を使って移動がマストだったらもうMTBを降りていてかと思います。
移動に掛かる労力に対してどれくらい我慢できるかは人それぞれ。まずはMTBを買う前に、どこを走るかを考えておいた方がいいかもしれません。
一緒に乗ってくれる友人がいない
初心者がいきなりMTBで一人で山で練習している、という人はきっとモチベがすごい高い人なんだと思います。
少なくても自分の周りにいるMTBライダーは初心者の頃、自分より実力の上の人や友人と一緒に山に行っていました。
・スキルやコツを教えて貰える
・大きな怪我をしても助けを呼んでもらえる
・マシントラブルの際も経験が多いライダーがいると対処できる場合がある
ひとりでやっていると基本的な体重移動やちょっとしたコツにも気づくのに時間がかかってしまいます。
なので、周りに乗っている人がいることは重要な続ける理由になりますよ。
まとめ
以上のような特徴を持つ人が、マウンテンバイクに向いていない場合があります。これらはあくまでも一般的な傾向であり、個人の事情や状況によって異なる場合があります。
当てはまるから絶対に向いていない、という訳ではないのでどうしても気になるならやってみて答え合わせをする方が経験にもなっていいかとも思います。
筆者もはじめの3年くらいは楽しいと怖いが半々くらいでしたが、どこかのタイミングで恐怖が一気に小さくなりました。乗れると楽しいけど、乗れるスキルが身に付くまでが大変といった印象です。
ただ、MTBはいちど身に付いたスキルは少し乗らなくても忘れることは無いのでそういった意味でロードより長く続けやすいかもしれませんね。だって、ロードは乗らなかっただけで体力の低下が免れないので、楽しくなくなってしましますから(個人の見解です)
正直、ロードバイクよりも更に初心者に勧めにくい趣味ですが、ハマる人は本当にハマるので気になる人は思い切ってやってみてはいかがでしょうか?今までできなかったセクションをはじめてクリア出来るようになるあの感じはクセになりますw