6/12開催の富士ヒルまでもう少しになってきましたね。出場する方は頑張ってください。
そんな燃えているところに水を差すようで申し訳ないのですが、開催間近になって無理な追い込みをしている文章を見ると思うところがあったので記事にしました。
目標がシルバーorブロンズなら追い込まなくてもいい理由
1時間5分切りのゴールド獲得や表彰台を狙っているのなら話は別ですが、シルバー以下なら追い込まなくても日常的に練習していれば狙える範囲だと感じます。
初めに言いますが、頑張っている人を否定しようとは思いません。しかし、内容を見ると
・無理な減量
・短時間高強度練(タバタ)とかを行う
といった内容を目にした時に思ったことは時間を掛けないでお手軽にレベルアップしようとしているのかな?と感じました。
筆者が10年近く自転車に乗っていて思うことは、手っ取り早く速くなる方法はないということです。速い人は例外なく練習時間を作って強度の高い練習をしています。
残念ですが、自転車は正直なスポーツなのでやった分だけしか速くなりません。
なので富士ヒルに向けた追い込みで体を壊す前に「目標を下方修正する」とか、「適正な強度の練習量を増やして来年にそなえる」とかの方がいいのかと感じました。
富士ヒルシルバーなら年間1万キロくらい真面目に乗っていれば取れる理由
見出しの通り、真面目に月間800kmくらいで年間9600km、これくらいの距離を適正な強度で1年、遅くても2年乗り続けていたらシルバーくらい取れると思います。富士ヒルシルバーは1時間15分切り。2年間真面目に乗っていてこのタイムが出せなかったら練習の方法が間違えている可能性が考えられます。
「2年も長い!!」と声が聞こえそうですが、期間を短くしたいなら1年間で1万5千キロ乗ればいいと思います。
何が言いたいのかというと、強度×距離(乗った時間)-加齢による衰え=速さに繋がるので楽に速くなるのは残念ながら無理です。
富士ヒル単体で狙った強度の目安は、平日はSSTとかの中負荷をかけて、休みは外にヒルクライムすればいいかと思います。
友人は「変なことしないで適正な強度で10分走をひたすらやってたら強くなりますよ!!」と言ってましたw
マジでこれキツイです。
個人的に速くなりたいなら、いい機材を購入するよりパワーメーターを買って負荷を見ながらトレーニングが最速に思います。
今はネットで調べるとトレーニング論は山のように出てくるので、自分で合っていると思うものを試すのもいいかもしれませんね。
来年に掛ける想い
今年の2022年に取れなくても、次の2023年開催までは現時点では365日以上あります。
目標があるなら、あと300日以上あります。2022年に初めて出る人だったら大会の空気を感じたり、実際に大会として走った経験として次回に生かせば全然無駄なんかじゃありません。
中には子供が生まれたり転勤したりと来年参加が難しい人は、また次回参加するときに狙えばいいじゃないでしょうか。別に永遠に出れないワケじゃないので、余裕が出たらでいいと思います。
時間がない人へ
厳しいことを言いますが、時間がないと言っている人でも捻出すれば少しくらい時間が作れると考えています。練習が30分と考えて準備含めて1時間早起きするとか、帰ってきてご飯を食べる前に30分乗るとか。
どうしても仕事や家庭で時間が捻出できない人は目標作らないほうがいいと思います。
なぜなら達成できなかったら凹むし、自分を否定するからです。
レース間近に、「このままじゃいけない、頑張ると」いって更に無理して、体が付いていかない時短トレーニングをして痛い目を見たり、減量のために減った体重分出力が下がったりといい未来が全く想像できません。
だったらもう開き直って今年のレースは下見で来年頑張る、とか今は乗る環境を改善したり乗る習慣を作るの方が未来に繋がるものがあると感じます。
あくまで自分の考えですが、筆者は習慣付ける1歩として「コンスタントに20分くらい乗る」という所から始めました。
このたったの20分、これを毎日乗るのも結構大変です。
以前に3ヶ月連続で続けた時はメンタルが大変でした。
もう何回も失敗して自分と対話して、どうしたら出来るか考えた経験が、今の自分の中の基礎になっています。そんな経験があるので、現在は普段の練習も出来ています。
始めからなんの苦労もしないでこの領域に行っていたなら「すげー」と思いますが、同じように悩んで、目標を完遂できずに自分を否定してという経験もしています。なので日々の努力が如何に大切かもよく知っています。
初めから出来る人なんていません。まずは悪い習慣を辞めて乗る習慣をつけることからはじめて見てください。
「1週間に1回、200km乗って練習する」より「毎日30分でも10分でも乗ることを1年続けた」なら後者の方が圧倒的に強くなりますよ。