「ロードバイクを買おうと思うけど、似ている自転車と何が違うの??」
最近では「シクロクロス」や「グラベルロードバイク」と言ったロードバイクにそっくりだけど用途が違う自転車があります。
この記事をまとめて感じたことは、各種のバイクの線引きが非常に難しいことです。
元々はロードバイクから派生した「シクロ」と「グラベル」2つのジャンルなので、やろうとすれば出来てしまうんですよ。
ただ、「舗装路を楽に速く乗ることを前提」と考えた上で購入するならロードバイクがいいと考えます。
しかし、少し乱暴になってしまいますが、買いたいバイクだったらなんでもいいんじゃないかと思いました。
ロードバイクはラインナップが段違いに多い?
この記事を書くにあたってよく行くお店に見に行きました。コロナ下のせいか、在庫であったのはシクロ車1台のみでグラベルは0台です。少なっ!!
しかし、栃木県の地方都市の1店舗の情報なので、ほかの地区では分かりません。都内だとワイズロード新宿店が常時在庫50台と記載がありました。すっご。
ただ、筆者の通える範囲だとロードバイク以外だと選ぶ幅が狭くなるので、「テンション上がるバイク」に出会える機会も減ってしまいます。
なので、未舗装路を走る予定がない人でグラベルロード、シクロクロスにこだわりが無ければ1台目はロードバイクがいいのかな、と思います。
軽いことはいいことか?
車体に15万円の予算を出せると想定した場合、ロードバイクの重量は9kg前半から8kg後半くらいです。そして他の2ジャンルのバイクは大体10kgオーバーとなっています。
しかし、言うて約1kgです。この違いを比較対象なしで体感できるかと問われたら難しい・・・漕ぎ出した際の重さや山を登った際の疲労が違うように感じます。
だからといってわざわざ重いものを選ぶ理由にはならないでしょう。初めて乗る人だったら少しでも疲れにくく走るように想定して損はありません。
これから日常的に自転車を使って悪路を走る、キャンプ等荷物を運ぶ予定がないならやっぱりロードでいいんじゃないかと考えます。
出来ると適しているは違うことを理解する
冒頭で「やろうとすれば出来てしまうんですよ」と話しました。
ロードバイクでもブロックタイヤを履かせて不整地を走れますし、グラベルロードにスリックタイヤを履かせて走行することも出来ます。
しかし、これは可能なのであって適しているわけではありません。
日本には自転車が走れる不整地よりも、舗装路を走ることが圧倒的に多いため、速く走るのであったらロードバイクでいいんじゃないかと思います。
3ジャンルのバイク比較。
以上のことを踏まえて3つのジャンルを写真付きで比較してみました。
ロードからの派生のジャンルなので遠くから見ると同じように見えますね。
ロードバイク
タイヤは細く、凹凸のないタイヤ(スリックタイヤ)です。舗装路を速く楽に走るためのバイクです。ポジションは低く前傾になっています。
タイヤは細めの23mmから28mmまでを装備出来ることが多いです。
主な使用目的:舗装されている道路を走る
シクロクロス
タイヤはロードバイクよりも太いものが装備出来るようになっています。競技の関係で転ぶことも多いのでフレームが厚く重量が重いです。
競技のルール規定でタイヤやハンドルの幅に制限があります。
また、競技上担ぐことがあるのでその辺も配慮されたフレーム設計がされています。
未舗装路を走行するのでタイヤも凹凸のあるブロックタイヤで幅の広いホイールが初期装備されています。(タイヤの幅があえばスリックタイヤも装備可能)
主な使用目的:舗装されていない道を走る
グラベルロード
最近話題になっているジャンルです。グラベルロードでもツーリング用だったりレース用だったり呼び方や細かい仕様が色々あります。
主に不整地も走行可能なバイクでタイヤは凹凸のあるブロックタイヤ。競技の規定がない為、シクロクロスよりタイヤ幅は太い物が装備可能ですが、シクロに出られるグラベルもあったり・・・線引きが曖昧です。(こちらもタイヤの幅があえばスリックタイヤも装備可能)
ゆっくり走ることを考えているため、ポジションはロードやシクロよりやや後ろよりで高めな物が多いです(クロスバイクのボジションが近いです)
それと、キャリア装備用のネジ穴がある車種が存在します。いわゆる「ダボ穴」があるものです。これがあると、バックを付けるためのキャリアを簡単に付けることができるんですよ。
主な使用目的:舗装されていない道を走る。荷物を多く積んで走る(キャンプ道具など)。乗り心地がいいものが多い。
工夫次第でどうにでもなる
ロード初めて1年目にキャリアをつけて旅行にいきました。元々ロードにダボ穴は存在しないのですが、シートクランプをダボ穴付きの物に変更して装備したんです。
乗りやすいか、と言われたら結構乗りにくかったことを覚えています。リアが極端に重くなっているのでケツが振れた思い出ですw
でも「この車種だから出来ない」ということはないので、気に入ったバイクで出来る方法を検索して実行すれば結構何とでもなりますよ。
まとめ:見た目は似てるけど違いがあるバイク達
以上3つのジャンルを紹介しました。
初めに買う1台目で速く遠くへ行きたいならロードバイクを選択したほうがいいでしょう。
逆にゆっくり走ったり快適性、走行性を重視したいならグラベルロードも選択肢にいれていいかと思います。
しかし、グラベルロードは乗ったことがないので詳細な感想は分かりません。ネットで検索すると、「乗り心地がいい」「ゆっくり乗るならグラベルがいい」といった声も聞こえてきます。
一番初めに書いたとおり、ロードバイクの派生なので似ている所も多いし、やろうと思えばできてしまうことも多いです。
鬼滅の刃で例えるなら、基本の呼吸から派生した他の呼吸が劣っている訳ではない、といった感じかと思います。
鬼の首を切れればなんでもいい=乗れればなんでもいい
こう考えるのは強引かと思いますが、「自分が乗るならどれにするか」を考えたときに「テンションが上がる、かっこいいと思うバイク」を選ぶことだと筆者は思います。
失敗したと思ったら
買った後にイメージとかけ離れてて失敗したと思うこともあるかもしれません。
でも、情報を取捨選択した上で行動して得た結果だったら失敗というよりも「合わなかった事がわかった」という経験を得られたと考えられます。
それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだよ
過去のすごい人もこういっているので、間違えたと思ったら思い切って売ったり、嫌だと思うところを変えていけば経験値としてネットの記事では得られないことを体験もできます。
すんなり成功することに越したことはありませんが、やってみないとわからないことも多いので上の記事を参考にしながら店員さんと相談して見てください。